糖尿病足病変


糖尿病足病変とは
糖尿病の方はしばしば足にトラブルが生じます。 糖尿病患者さんに生じる足のトラブルをまとめて糖尿病足病変といいます。 欧米では、糖尿病患者さんの約2~10%に足病変があるというデータもあります。日本でも、糖尿病患者の人口増加、高齢化、合併症の進行、動脈硬化疾患の併発のどを背景に増加しており、近年問題になっています。
糖尿病足病変は、水虫や細菌の感染、足の変形やタコ、また、ひどい状態になると足の組織が死んでしまう足壊疽など様々です。
糖尿病患者さんは足の血管が狭く細くなっていることがあることに加え、足の感覚が低下するなどの神経障害を合併していることもあるために痛みなどの症状が出現しにくく、重篤な状態になるまで気づかれないこともあり、症状がない場合や、軽くても放置しておくと大変なことになることがあるため注意が必要です。

糖尿病足病変に対する検査
1.足の観察
足の変形、色調、冷感などを観察します

2.ABI
足関節上腕血圧比検査と言って、両手足に血圧計を巻いて測定します。 測定時間は1~2分と短く、血流低下の有無や、血管年齢を評価することができます

3.神経診察
音叉や打腱器という器具を使って神経障害の有無を評価します

年齢のせいと思っている手足のしびれが糖尿病のサインであることもあります。
ここ最近治療薬も沢山開発され、早期に発見することで諦めていた症状が改善することも少なくありません。
気になる方は一度スタッフにお相談してください。

内田病院 糖尿病外来

金曜日午前診 細井 恵理子 先生

足の痛み・違和感のある方は、上記診察枠以外の時間帯でもまずはお気軽にご受診ください。